これまで本当に数え切れないほどの審査案件を見てきました。
その中で毎回思うことがあります。審査というと、みなさん「どの物件を選ぶか」が一番大事だと思っています。もちろんそれは間違いありません。
ただ、現場で実際に見ている立場からすると、物件選びと同じくらい、いや場合によってはそれ以上に重要なのが「どこの不動産会社を使うか」「誰が担当するか」です。
これは本当に結果が変わります。同じお客様。 同じ物件。 同じ条件。
なのに担当する営業マンが変わるだけで話の進み方が全然違う。
これは業界にいる人なら誰でも分かる話です。お客様からすると不動産会社なんてどこも同じに見えるかもしれません。
スーモやホームズで見つけて問い合わせをして、内見して申し込む。
たしかに流れはどこも同じです。でも実際は全然違います。
野球で言えば同じプロ野球選手でも成績が違うのと同じです。
経験値も違えば知識も違う。扱ってきた案件数も違う。
だから同じ案件でも営業マンによって判断が変わることは普通にあります。
実際に相談を受けていても、「他社で断られました」「厳しいと言われました」
「無理だと言われました」という話は珍しくありません。でも話を聞いてみると、
『いや、まだ全然やれることありますよ』というケースも少なくありません。
逆に最初に相談する相手を間違えてしまい、本来ならもっとスムーズに進められた案件が複雑になってしまうこともあります。
だから私はよく言います。一社でダメだったからといって諦める必要はありません。だって不動産会社なんて山ほどありますから。
本当に山ほどあります。駅前を見てください。同じ駅に何店舗ありますか?
コンビニ以上にある駅だって珍しくありません。当然、それぞれ考え方も違えば得意な案件も違います。
ある会社では敬遠される案件でも、別の会社では普通に取り扱っていることもあります。ただし注意点もあります。
ここは意外と知られていません。不動産業界には「専任媒介」「一般媒介」という仕組みがあります。お客様からすると聞き慣れない言葉かもしれません。
でも実は結構大事です。例えば専任物件。これは簡単に言うと、その業者しか扱えないケースがあります。
そうなると途中から他社へ切り替えて進めることが難しくなります。『じゃあ別の会社でやり直そう』ができないこともあるんです。
だから申込み前の段階での相談が大事になります。実際に申込みが入ってから相談を受けることもあります。
もちろん状況によっては対応できることもあります。
ただ、申込み前に相談を受けていたらもっと選択肢があったのに…と思うことも正直あります。あと意外と知られていないのが地域の話です。
東京の会社だから東京の物件しか扱えない。関西の会社だから関西しか無理。
そう思っている方が多いですが、実際はそんなことありません。
東京の業者が大阪の物件を扱うこともあります。逆に大阪の業者が東京の物件を扱うこともあります。
業界の人間からすると当たり前の話ですが、一般の方は驚かれることが多いです。
最近は特にオンライン化が進んでいます。昔は契約といえば店舗に行くのが当たり前でした。ところが今は違います。
電話。LINE。メール。電子契約。IT重説。
物件によっては一度も来店せずに契約まで終わることもあります。
実際に顔を合わせず契約して、鍵だけ受け取るというケースも珍しくなくなりました。数年前なら考えられなかったことです。審査で悩んでいる方からすると、
『この物件しかない』『この会社しかない』と思ってしまいがちです。
でも現場で見ていると、そうではないケースも多い。物件を変える。
相談先を変える。担当者を変える。たったそれだけで状況が変わることもあります。
これからも実際にあった審査通過事例や、現場で起きているリアルな話を発信していこうと思います。
業界の中にいるからこそ見える景色があります。
ネットには書かれていない話もたくさんありますので、少しでも参考になれば幸いです。